本格ミステリー

『仮面山荘殺人事件』 東野圭吾 あらすじと感想

感想 ★★★★★ 最後に驚きの結末が待っていることで有名な作品。 久しぶりに読み返してみましたが、やはり後味の悪さが半端なかった。でもやはり面白かった。 東野圭吾の本格ミステリ作品は好きですね。クローズドサークルが好きな人におすすめです。 ...
青春ミステリー

『放課後探偵団2』 学園ミステリアンソロジー あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 学園ミステリーアンソロジーの第二弾。今回は90年代生まれの作家で編纂されたようです。いずれも人気作家ばかり。 前作が良かったし、作家陣も本書のコンセプトに最適と思える人選で期待したのだけれど、思ってたのと若干違いました。 ...
広義のミステリー

ギャンブル小説 『地雷グリコ』青崎有吾 あらすじと感想

感想 ★★★★☆ 次世代の本格ミステリ作家として人気の青崎有吾。 その新作は短編集で、今回はギャンブルがテーマ。どの話でも趣向を凝らしたゲームが登場します。 ミステリの一要素としてギャンブルが出てくるわけではなく、がっつりギャンブル作品です...
本格ミステリー

『エレファントヘッド』白井智之 あらすじと感想 ネタバレなし

感想 ★★★★★ 2024本ミス一位を獲得した作品。白井作品を読むのは『名探偵のいけにえ』に続いて二作目ですね。 エログロが特徴の作家ということで避けていたのですが、『名探偵のいけにえ』の凄さに圧倒され、本書も読んでみることにしました。 グ...
本格ミステリー

映画化で話題『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾 原作のあらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★★★ 言わずと知れた大人気ミステリ作家・東野圭吾が書いた本格ミステリ。結構古い作品ですが、今回映画化されたと聞いて久しぶりに再読してみました。 僕の中で東野圭吾の山荘ものといえば、本書と『仮面山荘殺人事件』。 『仮面山荘殺人事件...
青春ミステリー

『午後のチャイムが鳴るまでは』阿津川辰海 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 次世代の本格ミステリ作家として人気の著者初の学園ミステリ。高校の昼休み中に起きた様々な出来事を、連作短編形式で綴っています。 質の高い本格をいくつも書いてる著者ですが、本書はミステリ部分にはあまり力を入れていません。いつも...
本格ミステリー

『九杯目には早すぎる』蒼井上鷹 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 5つの短編と4つの掌編が収められた短編集。表紙イラストとタイトルからコージーミステリと思っていたのですが、案に相違して後味悪い系ミステリでした。 世間の評価があまり高くないようなので、まったく期待してなかったのですが、意外...
本格ミステリー

『十戒』夕木春央 あらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★☆☆ 昨年話題となった『方舟』の続編でシリーズ二作目。『方舟』が面白かったので期待して読みました。普通に楽しめたものの、期待を越えるほどではなかったです。 『方舟』の時も期待して読んで、その期待を見事に越えてくれただけに、少し残...
ホラー

『百蛇堂 怪談作家の語る話』三津田信三 あらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★★☆ 旧家を舞台にした土着ホラー『蛇棺葬』の続編――というより、二つで一つの作品ともいえます。 『蛇棺葬』を未読で読むと、意味が分からない部分が多々あるため、必ず読んでおく必要があります。 『蛇棺葬』は謎が謎のまま終わるホラー作...
ホラー

『蛇棺葬』三津田信三 あらすじと感想

感想 ★★☆☆☆ 田舎の旧家を舞台にしたホラー小説。因習や仕来りなど、著者が得意とする要素満載で、ザ・三津田信三という作品でした。 なので設定はとても好みだったのですが、如何せん読みづらかった。なんでこんなに読みづらいんだろうと不思議に思う...
初野晴

アニメ化もされたハルチカシリーズの読む順番や設定など

アニメ化されたこともあって、シリーズの存在は知っている、もしくは、アニメなら見たことがあるという人は多いかも知れません。 そこから興味を持って原作小説を読みたいけれど、読む順番がわからないという人のために、小説版の紹介をしたいと思います。読...
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小学生、子供が主人公のおすすめミステリー・ホラー小説10選

今回は子供が主人公のミステリー・ホラー小説を紹介したいと思います。 児童書ならもちろん子供が主人公ですが、大人が読んでも楽しめるもの、大人向けに書かれた小説で選びました。 大人にとっては何でも無い出来事でも、子供にとっては大問題だったりしま...
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ほのぼのした気分になれるコージーミステリ10選

今回は手軽に読めて明るい気分になれるミステリを紹介したいと思います トリックの凄さよりも、ほのぼの感を重視して選びました。なので日常の謎が多めですね。殺人事件を扱ったものでも、基本的には明るいテイストで陰鬱さはないのでご安心を。 グロいのが...
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現実逃避に最適! 冒険感を味わえるファンタジー小説11選

何もかも忘れて物語の世界に没入したい時が、誰にでもあると思います。今回はそんな時におすすめの小説を11作紹介します。 ファンタジーからミステリ、歴史小説まで様々なものをチョイスしました。重視したのは、壮大なスケールで冒険感を味わえること。 ...
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イヤミス好き必見。後味の悪いおすすめミステリー小説10選

ミステリー小説は殺人など犯罪を扱う性質上、負の要素があるのは否めません。 今回はそんなミステリーの中でも、格段に後味の悪い小説を10作紹介したいと思います。 嫌な気分になると言っても、小説としては面白いものばかりなのでご安心を。ミステリの醍...
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貴志祐介のおすすめ作品紹介。ホラー好きの人は必読

ホラー小説が好きな人で貴志祐介を知らない人はいないでしょう。それぐらい有名な作家さんです。 映像化も多くされているので、作家は知らなくても作品は知ってるという人はかなり多いはず。『青の炎』、『黒い家』、『悪の教典』などの原作者です。 今回は...
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このどんでん返しが凄い! おすすめ小説20選

ミステリの醍醐味といえば、最後に訪れるどんでん返しですよね。 そこで今回は今まで見ていた景色が一変するような、どんでん返しが待っている小説を20作集めてみました。 この手の作品はネタバレされている可能性も高いので、あまり調べずに読んじゃった...
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青春ミステリー小説のおすすめ10選

ミステリーと青春小説は相性が良くて、学生を主人公にしたミステリー小説を、多くの作家さんが描いています。そしてシリーズ化する傾向が強い。 学生時代は誰もが経験するので、他の職業のように取材する必要がなく、描き易いのかもしれませんね。デビュー作...
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名作から問題作までいろいろ。おすすめの短編ホラー小説17選

今回は心から冷たくなれる短編ホラー小説を紹介したいと思います。 どういうタイプか分かり易いように、便宜的に怪談系とホラー系にわけました。怪談系は心霊などゾッとするタイプのもの、ホラー系はミステリ要素があったり、グロ要素があったりといろいろで...
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面白いと評判の刀城言耶シリーズ 設定や読む順番などを解説

じっくり腰を据えてミステリーを読みたい、思いもよらないトリックに驚愕したい、そんな人におすすめなのが、今回ご紹介する刀城言耶シリーズです。 民族学、因習、怪異、呪い、これらのワードでピンと来た方は特におすすめ。舞台が戦後なので横溝作品や京極...
本格ミステリー

『仮面山荘殺人事件』 東野圭吾 あらすじと感想

感想 ★★★★★ 最後に驚きの結末が待っていることで有名な作品。 久しぶりに読み返してみましたが、やはり後味の悪さが半端なかった。でもやはり面白かった。 東野圭吾の本格ミステリ作品は好きですね。クローズドサークルが好きな人におすすめです。 ...
本格ミステリー

『エレファントヘッド』白井智之 あらすじと感想 ネタバレなし

感想 ★★★★★ 2024本ミス一位を獲得した作品。白井作品を読むのは『名探偵のいけにえ』に続いて二作目ですね。 エログロが特徴の作家ということで避けていたのですが、『名探偵のいけにえ』の凄さに圧倒され、本書も読んでみることにしました。 グ...
本格ミステリー

映画化で話題『ある閉ざされた雪の山荘で』東野圭吾 原作のあらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★★★ 言わずと知れた大人気ミステリ作家・東野圭吾が書いた本格ミステリ。結構古い作品ですが、今回映画化されたと聞いて久しぶりに再読してみました。 僕の中で東野圭吾の山荘ものといえば、本書と『仮面山荘殺人事件』。 『仮面山荘殺人事件...
本格ミステリー

『九杯目には早すぎる』蒼井上鷹 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 5つの短編と4つの掌編が収められた短編集。表紙イラストとタイトルからコージーミステリと思っていたのですが、案に相違して後味悪い系ミステリでした。 世間の評価があまり高くないようなので、まったく期待してなかったのですが、意外...
本格ミステリー

『十戒』夕木春央 あらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★☆☆ 昨年話題となった『方舟』の続編でシリーズ二作目。『方舟』が面白かったので期待して読みました。普通に楽しめたものの、期待を越えるほどではなかったです。 『方舟』の時も期待して読んで、その期待を見事に越えてくれただけに、少し残...
本格ミステリー

話題作『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光 あらすじと感想

感想 ★★★★★ SNSやメディア等、いろんなところで凄いと話題になっている本書。書店でも大々的に宣伝されてました。 いったいどれほどのものだろうと、何も知らないまま手に取りました。 それが大正解だった。絶対に何も検索せずに読んだ方がいい。...
本格ミステリー

『冬のオペラ』北村薫 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 三つの話が収められた短編集。北村薫は日常の謎が有名ですが、『冬のオペラ』では殺人事件を扱っています。その他の話は日常の謎ですね。 表題作の『冬のオペラ』は中編くらいの長さがあって、クオリティも高く読み応えがありました。本格...
本格ミステリー

『録音された誘拐』阿津川辰海 あらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★☆☆ 2023・本格ミステリベスト10で3位に選ばれた作品。『名探偵のいけにえ』、『方舟』についでの3位ですが、この二つと比べると差がありますね。個人的には一段、いや二段くらい劣ります。 本格ミステリで最も重要なトリック、仕掛け...
本格ミステリー

『名探偵のいけにえ』白井智之 多重解決ミステリの傑作

感想 ★★★★★ 本格ミステリベスト10で一位を獲得し、このミス、文春ミステリーでも2位になった話題作。三冠でもおかしくない出来だけれど、『方舟』など他も強かったので仕方ない。本格ミステリとしてのクオリティは高く、かなりの力作。 正直、途中...
本格ミステリー

『探偵映画』我孫子武丸 ほのぼのコージーミステリ

感想 ★★★★☆ 映画の撮影現場が舞台のコージーミステリ。キャラ同士の掛け合いがユニークで読んでいて楽しいです。ミステリとしては大したことないですが、謎のあるコメディとして見ると面白い。キャラには好感が持てるし、気持ちよく読み進めることがで...
ホラー

『百蛇堂 怪談作家の語る話』三津田信三 あらすじと感想 ネタバレあり

感想 ★★★★☆ 旧家を舞台にした土着ホラー『蛇棺葬』の続編――というより、二つで一つの作品ともいえます。 『蛇棺葬』を未読で読むと、意味が分からない部分が多々あるため、必ず読んでおく必要があります。 『蛇棺葬』は謎が謎のまま終わるホラー作...
ホラー

『蛇棺葬』三津田信三 あらすじと感想

感想 ★★☆☆☆ 田舎の旧家を舞台にしたホラー小説。因習や仕来りなど、著者が得意とする要素満載で、ザ・三津田信三という作品でした。 なので設定はとても好みだったのですが、如何せん読みづらかった。なんでこんなに読みづらいんだろうと不思議に思う...
ホラー

スプラッターホラー『殺人鬼』綾辻行人 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆ 登山を楽しんでいたサークル一行が、謎の怪物に襲われるスプラッターホラー。このジャンルの王道の設定で綾辻行人らしさが発揮されています。 通常のスプラッターホラーでは使われないような、奇抜な仕掛けが施されています。 ただこれは...
ホラー

実話怪談『なまなりさん』中山市朗 呪いの恐ろしさ

感想 ★★★★☆ 呪われた姉妹について書かれた実話怪談集。僕は知らなかったのですが、著者はその界隈では有名な人のようだ。読むのは今回が初めて。 いろいろ思う所はありましたが、怪談に求められる怖さや対処のしようがない絶望感は、しっかり感じられ...
ホラー

『祝山』加門七海 実話っぽい長編ホラー

感想 ★★★☆☆ 実話怪談テイストのホラー小説。主人公が小説家で、著者・加門七海の実体験かのような作りになっています。 そうであっても不思議ではないくらいリアリティがある反面、劇的な演出等がないため、ホラー作品として満足できるかは、好みによ...
ホラー

『拝み屋怪談 花嫁の家』郷内心瞳 あらすじと感想

感想 ★★★★★ 東北地方で拝み屋を営む著者の実話怪談。二つの話がセットになっており、どちらも何とも言えない不気味さと怖さがあります。 実話怪談というジャンルは、実際にあった話や、実体験を元に書かれた話と認識しているけれど、僕にはこれが実際...
ホラー

小説版『リング』鈴木光司 映画と原作の違い ネタバレあり

感想 ★★★★★ 『リング』といえば日本を代表するホラー映画で世界的にも有名。どんな内容かわざわざ説明する必要がないほどで、間違いなくホラー映画の傑作ですね。 でも原作まで読んだ人は意外と少ないのではないでしょうか。小説版『リング』も面白い...
ホラー

『禁祀』阿澄思惟 三津田信三の別名? モキュメンタリーホラー第二弾

感想 ★★☆☆☆ 七つの話が収められたホラー短編集。前回読んだ『忌録』と同シリーズのようなので読んでみました。残念ながらあまり楽しめなかった。興味を惹かれる部分もあったものの、話の出来に差があって面白味を感じないものもありました。 『忌録』...
ホラー

『忌録: document X』阿澄思惟 三津田信三の別名? モキュメンタリーホラー

感想 ★★★☆☆ 四つの話が収められたホラー短編集。キンドルのみで販売されている作品です。電子書籍を検索していて偶然見つけました。まったく無名の人なのに、評価数がやたら多くて気になって読んでみました。 どうやら三津田信三の別名義ではないか、...
ホラー

『まほり』高田大介 民族学好きにおすすめのミステリーホラー

感想 ★★★☆☆ 恐ろしい因習が残る山間の村を舞台にした民族学ミステリー。ミステリーというより、サスペンスとかホラー寄りですね。 民族学がテーマの小説としては、とても満足度が高く星5つなのですが、エンタメ小説としてみると平凡かなあという気が...