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大人気ファンタジーシリーズ『精霊の守り人』上橋菜穂子 あらすじと感想

感想 ★★★★☆ 〝守り人シリーズ〟は言わずと知れた大人気のファンタジーシリーズ。その第1作目となる本書。なるほど、人気になるのも頷けるクオリティでした。 最初は今一つ世界観に入っていけなかったのですが、途中からは問題なく楽しめました。これ...
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『これは王国のかぎ』荻原規子 ディズニー映画好きにおすすめの王道ファンタジー 

感想 ★★★☆☆こちらはティーンエイジャー向けに書かれたファンタジー小説。世界的名作の『果てしない物語』や『ナルニア国物語』と同じように、別世界を舞台に少女が大冒険を繰り広げます。主人公の年齢と同じ15歳くらいの読者を想定していると思います...
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ファンタジー巨編 『図書館の魔女』感想 後半

後半になると、いよいよ大国ニザマの思惑が明らかになります。マツリカに対し手練れの刺客が送り込まれたりと、物語が本格的に動き出す。 あらすじ 後編でも序盤の方は書物や言葉に関する蘊蓄が開陳されます。 そして、それと同時に新たに仲間に加わった衛...
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ファンタジー巨編 『図書館の魔女』感想 前半

感想 ★★★★☆ とある国で巻き起こる陰謀劇を描いたファンタジー巨編。 設定をみると、魔法とか特殊能力が出てくるライトノベル的なファンタジーのように感じますが、実際は各勢力のパワーゲームを描いた政治小説です。 大雑把に言うと、覇権獲得を目論...
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超有名なファンタジー小説『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ 

感想 ★★☆☆☆『指輪物語』などと並んでファンタジー小説の傑作として有名な作品。映画『ネバーエンディングストーリー』の原作です。小説は知らなくても映画は知っているという人は多いんじゃないでしょうか。
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ビールとシュメール人のファンタジー『14歳のバベル』 暖あやこ

新潮社から上梓されたファンタジー小説。タイトルの通り14歳の少年が主人公です。 少年が主人公でファンタジー、おまけにバベルときたものだから、異世界を旅する冒険ものかと思いきや、そういうエンタメ小説とは全然違いました。どちらかといえば純文学に...
本格ミステリー

『オルゴーリェンヌ』北山猛邦 物理トリック職人の傑作ファンタジー 

感想 ★★★★★ 独自の世界観で人気を博した前作『少年検閲官』の続編。物理トリックに並々ならぬこだわりを持つ著者らしい作品に仕上がっています。 なぜ面倒な物理トリックをわざわざ使う必要があるのか、本作はその命題に真っ向から挑んでいるようでも...
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幻想的な短編集『ねむり姫』澁澤龍彦 あらすじと感想

感想 ★★★★★ 童話や日本昔話を思わせる六つの物語を収めた短編集。 時折、著者が読者に語りかけてくるシーンがあって、近年ではあまりみかけないスタイルです。 神秘的なものから怪異なものまで様々な話がそろっていて、粒ぞろいの短編集となっていま...
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『妖恋』皆川博子 幻想短編集のあらすじと感想

感想 ★★★★★ 江戸時代が舞台の七つの話を収めた短編集。どれも妖しく美しい話で堪能しました。 現代のように自由に生きられなかった時代の、哀しくて儚い恋模様の数々。夢と現実の境界が曖昧になるような、幻想的で耽美な物語に仕上がっています。 幻...
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SFファンタジー『旅のラゴス』筒井康隆 感想

感想 ★★★★★ 言わすと知れたSF小説界の巨匠・筒井康隆が書いたSFファンタジー。一つの場所に安住することなく、旅をし続けることを選んだ男の物語。この小説は大好きですね。ページ数は少ないのに、大長編を読んだ後のような満足感があります。 架...