米澤穂信

青春ミステリー

古典部シリーズ 『いまさら翼といわれても』米澤穂信

感想 ★★☆☆☆青春ミステリとして人気の古典部シリーズの最新作。本書には六つの短編が収められており、古典部メンバーの過去や価値観などが掘り下げられています。中でも折木と井原が顕著。ゆえにキャラに愛着のあるシリーズファンにとっては満足感のある...
青春ミステリー

『ふたりの距離の概算』 米澤穂信

感想 ★★★☆☆古典部シリーズもこれで五冊目となり、一年生だった古典部のメンバーが二年へと進級しています。そして新たに女子の新入部員を迎えて、彼女とも上手くいっていたのだが、なぜか突然辞めると言い出します。学校行事のマラソン大会の最中に、そ...
青春ミステリー

古典部シリーズ四作目『遠まわりする雛』 米澤穂信

感想 ★★★☆☆古典部シリーズの四作目となる本作は、今までと趣向が変わってシリーズ初の短編集になっています。過去作品の合間を縫うように、折木奉太郎が入学してからの一年が描かれていて、各短編は季節感を感じられる作品になっています。ミステリとし...
青春ミステリー

『クドリャフカの順番』 米澤穂信 ネタバレあり

感想 ★★☆☆☆個性豊かな古典部の面々が活躍する通称〝古典部シリーズ〟の第三弾。主人公、折木奉太郎の視点のみで語られてきたこれまでと違い、本作では他のメンバーの視点もある多視点形式となっています。従って、それぞれの内面がよくわかり、今まで読...
青春ミステリー

青春ミステリシリーズ『秋期限定栗きんとん事件』米澤穂信

感想 ★★★☆☆小市民シリーズの第三弾となる本作は、今までの連作短編とは異なり長編となっています。しかも語り手が小鳩だけではなくもう一人います。そして扱っている事件は連続放火。日常の謎シリーズですが、罪という意味では重罪。文庫本も上下巻に別...
青春ミステリー

青春ミステリシリーズ『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

感想 ★★☆☆☆小市民シリーズの二作目となる本作は、連作短編集の各編で日常の謎を扱い、最後に大きな事件が起こるという構成。前作よりも楽しめました。主人公の小鳩と小佐内さんの人間性がより感じられ、これからどうなっていくのか興味を惹かれます。シ...
青春ミステリー

青春ミステリシリーズ『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

感想 ★★☆☆☆小市民シリーズと呼ばれている青春ミステリの第一作目。高校一年生の小鳩常悟朗と、小佐内ゆきが活躍する日常の謎がテーマの連作短編集。本作には様々なケーキが登場しますが、全体の雰囲気もそれと同じように甘くてかわいらしいものでした。...
青春ミステリー

『愚者のエンドロール』 米澤穂信

感想 ★★★☆☆ アニメ化もされ人気となった古典部シリーズの第二作。前作『氷菓』よりもミステリ色が強いので、ミステリを期待して読んでも拍子抜けしないと思います。 既視感があることは否めないながら、動機の面などにこのシリーズが持つ雰囲気が反映...
本格ミステリー

米澤穂信『インシテミル』は映画と小説では全然違う

感想 ★★★★☆閉ざされた空間で殺し合いが行われるデスゲームものです。先に映画の方を見てしまって、その出来が微妙だったので、今まで読んでいませんでした。なのであまり期待せずに読み始めたのですが、予想していたよりもずっと面白かったです。
青春ミステリー

『ボトルネック』米澤穂信 陰鬱な気分になる青春ミステリ

ボトルネックposted with ヨメレバ米澤 穂信 新潮社 2009年10月 楽天ブックスAmazonKindle   感想 ★★★☆☆ 古典部シリーズや小市民シリーズなど、青春ミステリを数多く書いている米澤穂信。本書も高校生が主人公の...