歴史、戦争小説

歴史、戦争小説

『八甲田山 死の彷徨』新田次郎 あらすじと感想

感想 ★★★★★実際に起きた遭難事件を元にした小説。明治35年、極寒の八甲田山を行軍中の軍人199名が死亡した大惨事です。『羆嵐』の三家別羆事件に続いて、こちらも名前だけ知っていて詳細を知らなかったので読んでみました。いやあ、あまりの悲惨さ...
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18世紀ミステリ完結編 『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』皆川博子 あらすじと感想

感想 ★★★☆☆『開かせていただき光栄です』から始まる三部作の完結編。前二作の舞台はイギリスでしたが、今回は独立戦争中のアメリカ。この激動の舞台で、エドたちの物語は完結を迎えます。ミステリとしては広義のミステリ。ある謎があって、それを軸に話...
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『化け物心中』蝉谷めぐ実 江戸を舞台に描かれる人間の闇

感想 ★★★☆☆とても興味深く印象に残る作品でした。ただ、かなり人を選ぶと思います。大絶賛する人がいるのも頷けるし、合わない人がいるのも頷けます。というのも、世界観がかなり特殊なんですよね。物語の舞台は江戸時代の歌舞伎座、しかも主人公以外ほ...
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『ベルリンは晴れているか』深緑野分 骨太な戦争小説 あらすじと感想

感想 ★★★★☆第二次大戦直後のベルリンが舞台の小説。謎と解決はあるものの、ミステリとしてではなく、戦争小説として読むべきですね。同じく第二次大戦を舞台にした前作、『戦場のコックたち』は連作短編ミステリの形式でした。謎と解決に興味を惹かれる...
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『村上海賊の娘』和田竜 下巻のあらすじと感想

本屋大賞も受賞して話題となった和田竜の歴史小説、『村上海賊の娘』下巻の書評です。上巻の書評はこちら↓和田竜『村上海賊の娘』上巻 あらすじと感想 海賊たちの生き様を描いた歴史小説 天王寺砦の戦い下巻は織田信長が天王寺砦にやって来たところから始...
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和田竜『村上海賊の娘』上巻 あらすじと感想 海賊たちの生き様を描いた歴史小説 

感想 ★★★★★『のぼうの城』などで知られる和田竜の歴史小説。受賞すると爆発的に売り上げを伸ばすことで有名な、本屋大賞を受賞しています。『村上海賊の娘』もその例にもれず、大ヒット作となりました。漫画化もされいるし、映像化の噂なんかもあって知...