感想 ★☆☆☆☆
奇抜な作品を多く書いているミステリ作家、乾くるみのデビュー作。衝撃を受けることは間違いありませんが、人には絶対おすすめしません。
終盤からの展開があまりにも酷過ぎて、呆気にとられてしまいました。
物語の舞台は全寮制の名門女子高。そこで起こる事件に女生徒の優子が巻き込まれていき、探偵の黒猫が解決に乗り出します。
同性愛など、女の世界を描いており、展開も遅いので苦手なタイプの小説でした。
それでもどのように事件が解決するのか見届けるために、がんばって読み進めていたのですが、最後でとんでもない展開が待っていた。
５００ページ近くある作品のオチで、こういうことをやるのは如何なものかと思う。なんのために我慢して読み進めてきたんだと怒りが湧きてきた。
途中まではよかった。個人的に苦手というだけで、雰囲気はあったし好きな人は好きだと思う。ただ、最後のジャックの正体だけは納得できない。
某ミステリ作品でも本作に似た超展開があって、そちらの方は笑えるんですが、こちらには嫌悪感しかありません。
話のネタとして読む分にはいいかもしれませんが、普通に小説を楽しみたい場合は他の作品を読むことをお勧めします。
短い話ではないので時間の無駄になってしまう。
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