本格ミステリー 『名探偵に甘美なる死を』方丈貴恵 SF本格ミステリの傑作 感想 ★★★★★SF本格ミステリの三冊目。今回も持ち味が遺憾なく発揮された力作となっています。面白かったというよりも感嘆したと言うべきでしょうか。密室トリックを一作の中にここまで詰め込んだ作品は、そうそうないと思います。SF設定を活かしてい... 2022.05.23 本格ミステリー
三津田信三 物理波矢多シリーズ三作目『赫衣の闇』三津田信三 感想 ★★★☆☆ シリーズ三作目となる本作は戦後の闇市が舞台。そこで起きる怪異と殺人事件に物理波矢多が関わります。今回はミステリーよりの作品でした。 ミステリーとして凄いトリックとかはないのですが、当時の習俗を描いた読み物として楽しめました... 2022.05.15 三津田信三
三津田信三 シリーズ二作目はホラー色が強め 『白魔の塔』三津田信三 感想 ★★★☆☆ 物理波矢多シリーズの第二弾。前作『黒面の狐』は王道の本格ミステリでしたが、今回はオカルト色が強め。ホラー作品と言っても過言ではないと思います。 ただ、それは読んでいる最中の印象で、真相を知ると景色が一変。三津田信三のミステ... 2022.04.26 三津田信三
三津田信三 炭鉱が舞台の本格ミステリ『黒面の狐』三津田信三 感想 ★★★★☆ 表紙の雰囲気からてっきりホラーと思っていたのですが、がっつりミステリでした。それも刀城言耶シリーズに引けを取らないレベルで、最後はどんでん返しの連続。 ただプロレタリアート的な側面があるので、どういう話かある程度知っておい... 2022.03.19 三津田信三
広義のミステリー 『今昔百鬼拾遺 天狗』京極夏彦 感想 ★★☆☆☆中禅寺敦子と呉美由紀が活躍するシリーズ三作目。事件に不思議さがあって興味を惹かれたものの、トリックというか方法が強引過ぎて納得感はなかったです。そして男女平等とかLGBTについての主張が多く(というかその手の問題がテーマとも... 2022.03.05 広義のミステリー
広義のミステリー 『今昔百鬼拾遺 河童』京極夏彦 感想 ★★★☆☆ 中禅寺敦子が活躍するシリーズの二作目。前作よりは百鬼夜行シリーズっぽさを感じられる作品でした。 飛び抜けた面白さはないながら、雰囲気は感じられます。事件の結末にも納得できて、ミステリとしても楽しめると思います。 あらすじ ... 2022.02.09 広義のミステリー
広義のミステリー 『今昔百鬼拾遺 鬼』京極夏彦 感想 ★★☆☆☆百鬼夜行シリーズのスピンオフに当たる作品。京極堂こと中禅寺秋彦が活躍する百鬼夜行シリーズは、著者の代名詞ともいえる大人気シリーズ。その妹である中禅寺敦子が本作の主人公です。敦子は本家シリーズにも登場していて、好感を持っていま... 2022.01.29 広義のミステリー
神話、歴史、その他 『下山事件 最後の証言 完全版』柴田哲孝 戦後間もない日本を揺るがせた大事件・下山事件。迷宮入りしたこの事件の真相に迫ったノンフィクション作品です。 著者の柴田哲孝氏は、事件に深く関係していた人物のお孫さん。そしてジャーナリストでもあります。 客観的な資料や取材を元にし、さらに親族... 2022.01.17 神話、歴史、その他
未分類 新年のご挨拶 皆様あけましておめでとうございます。本だけ読んで生活したいと夢想しつつ、仕事に追われる日々を送っている管理人です。年も明けたことだし、2021年の個人的読書の振り返りをやってみたいと思います。昨年販売の小説でなく、僕が昨年に読んだものですね... 2022.01.08 未分類
相沢沙呼 『medium 霊媒探偵城塚翡翠 』相沢沙呼 ネタバレあり 五冠達成小説のあらすじと感想 感想 ★★★★☆ ミステリ賞五冠を達成したことで話題となった作品。終盤までなぜこれほど評価されたのか疑問でした。でも読み終えて納得。なるほど、確かにこれはミステリ小説として評価されますね。 ミステリ好きだけに好評なのかと思ったら、世間的な評... 2021.11.15 相沢沙呼