『ニューロマンサー』 ウィリアム・ギブスン

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感想 ★☆☆☆☆

サイバーパンクの金字塔として有名な作品。数々の賞を受賞していて傑作との呼び声高いですが、僕には合わなかったです。様々な専門用語が出てきてそれがろくに説明されないまま進んで行くため、非常に読みづらさを感じました。

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あらすじ

主人公のケイスはかつて電脳空間に侵入し、情報を盗み出すハッカーの仕事をしていた。しかし、顧客との間でトラブルを起こした代償として、その能力を失い、ドラッグ漬けの堕落した生活を送っていた。

そんなある時、ケイスの前にモリイと名乗る女が現われ、彼女のボスであるアーミテジのもとに連れて行かれる。アーミテジはケイスの能力を回復させる方法を知っており、それを条件にある仕事を彼に提案する。承諾したケイスはそれから巨大な陰謀に巻き込まれていく。

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感想

物語の流れはスパイ小説のような感じでした。主人公が謎の人物に仕事を依頼され、詳しくわからないまま仕事を引き受けると、そこには巨大な陰謀が待ち受けていて――というストーリーはわりと王道かもしれません。

その王道に電脳空間を持ち込んだのが、この小説の画期的なところでしょう。映画の『マトリックス』は本作の影響を思いっきり受けていますね。

架空の千葉から始まって、アメリカ、イスタンブール、自由界と様々な場所を舞台としており、さらに電脳空間が加わってくる壮大な話。壮大すぎて僕の想像力が追いつかなかった。

今起きていることが電脳空間の出来事なのか、それとも現実の出来事なのか、その区別がわかりにくくて混乱してしまいました。この小説の世界観にハマれなかったです。

退廃した千葉の様子など、その雰囲気が好きだっただけに残念。出てくる用語をちゃんと理解して再読したら楽しめるのでしょうか。ハードSFに慣れていない人は読むのに苦労するとおもいます。

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