内容（「book」データベースより）
地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が。その後も特異な場所での首吊り自殺が相次ぐ。一方、西之園萌絵は、両親の命を奪った10年まえの飛行機事故の真相に近づく。これら一連の事件に、天才・真賀田四季は、どう関わっているのか―。
このシリーズの作品を一冊で評価するのは難しいと改めて思いました。シリーズ全部をあわせて一つの作品と見るべきでしょう。
あらすじを読むと魅力的な事件なのですが、肝心のその事件はどうでもいいような扱いです。
とてもミステリーと呼ぶことはできません。
本書を楽しむためにはGシリーズだけでなく、それ以前のS&M、v、四季シリーズを読んでおく必要があります。
Gシリーズのメインキャラだった大学生三人は脇役になり、過去シリーズのキャラクターが主役になろうとしています。
そういった意味では転換点かもしれない。
Gシリーズから読み始めた場合、西之園のエピソードを聞いても何のことかわかりません。過去シリーズに関連することが他にもあるので、本書を楽しむことはできないでしょう。
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