『λに歯がない』 森博嗣 

感想 ★★★☆☆


内容(「book」データベースより)
完全に施錠されていたT研究所で、四人の銃殺死体が発見された。いずれも近距離から撃たれており、全員のポケットに「λに歯がない」と書かれたカードが入っていた。また四人とも、死後、強制的に歯を抜かれていた。謎だらけの事件に迫る過程で、西之園萌絵は欠け落ちていた過去の大切な記憶を取り戻す。

事件の起こった研究所の別棟でたまたま実験をしていた山吹。それをきっかけとしていつものメンバーが事件に関わって行きます。

密室トリックが森博嗣らしくて秀逸でした。ちゃんと伏線が張られていて謎解き部分で納得することができました。

密室ものの物理トリックとしてよく出来ています。

メインの密室トリックに関してはスッキリ解決されてよかったものの、登場人物が多くてごちゃごちゃしていました。

Gシリーズのメインキャラである三人の大学生の他に、過去シリーズのキャラや公安などが出てきます。

過去作品に親しんでいないとわからないことが多い。

メイントリックは面白かったけれど、一つの作品としては今一つ楽しめなかったですね。

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