『ミステリーの書き方』 日本推理作家協会

著名なミステリー作家43人が自身の創作方法を披露している。東野圭吾、綾辻行人など本当に第一線で活躍している人ばかりなのが嬉しい。 
ミステリーに限らず、すべてのジャンルに言えることなので、小説家志望の人には参考になると思う。
本作に収録されている作家の小説を読んだ後に、この本を読み返すとまた新たな発見があるかもしれない。
480ページもある分厚い本なので手元に置いておくと重宝する。

各作家がどうようにアイデアを出しているのか、何を重要視しているのかがわかり、その作家への理解が深まる。
東野圭吾は日常で不思議なことが起きたら、なぜそれを不思議に思ったか徹底的に考えるらしい。そうするとトリックが浮かんでくるそうだ。
乙一はハリウッドの創作術なんかも意識しているという話だ。
このように作家の裏側を知れるのがよかった。

トリックや結末を考えてから書き始める人もいれば、書き始めてから結末を導き出すという人もいて、本当に千差万別なんだと思った。
単純に読み物として面白いので買って後悔することはないだろう。
 

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