『万能鑑定士Qの事件簿Ⅱ』松岡圭祐

感想 ★★★☆☆

前巻からの謎である力士シールと偽札事件の謎が解決します。

一巻を読んだ時は自分には合わないかもしれないと思ったものの、二巻を読み終わってその考えが変わりました。

残り数ページですべてが繋がる結末に満足感を得られました。

偽造通貨によってハイパーインフレに陥った日本を描いていて、徐々に崩壊へと向かっていくさまは、それなりにリアリティを感じられます。

ストーリーが面白いだけでなく、ちょっとした蘊蓄が豊富なのもうれしい。紙幣の製造工程など普段まったく意識していなかったことを知れたので良かった。

調べてみると万能鑑定士Qシリーズは、一年半のうちに十二冊が刊行されたようで、作者の速筆ぶりに驚かされます。続編を含めるとたくさんの本がでているので、気長に読んで行きたいと思う。

本シリーズは2014夏に映画化もされることも決まっています。主人公の凛田莉子は綾瀬はるかが演じるようです。

僕は大政あやのようなクールな見た目をイメージしていたのですが、綾瀬はるかも好きな女優さんなのでどんな作品に仕上がるのか楽しみだ。

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