僕はミステリやホラーが好きでそういう小説や映画をよく見るのですが、その手の作品にはサイコパスや異常犯罪者がたびたび登場します。そこから興味を持って犯罪心理学がどういったものか知りたいと思い、本書を手にとりました。僕が望んでいたのと少し違ったので、あまり面白くはなかったです。でもそれはこの本が悪いわけじゃなくて、単純に僕の選択ミスでした。
本書は全7章で構成されていて、非行、薬物など様々な犯罪の問題点や、どういった人物がそういうことを犯しやすいのか、などを解説しています。本当に入門という印象が強かった。
僕が知りたかったのは異常犯罪者に的を絞ったことだったので、そういう意味でミスマッチだった。本書は一般的な犯罪における犯人の傾向などを解説しており、僕が知りたかった異常犯罪者の分析や猟奇的な事件が起きた時のプロファイリングの方法などはなかった。
好みとは違ったけれど、フロイトなどの従来の心理学ではなく、データを用いた最新のやり方を紹介していたし、犯罪防止策(特に薬物使用)についても言及していて読み物としての価値は充分あるでしょうね。


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