『北欧神話』パードリック・コラム

北欧神話の始まりから終わりまでがストーリー形式で書かれていたので、非常にわかりやすかった。
これを読めば北欧神話がどういうものかだいたい掴むことができる。北欧神話のことをなにも知らなかった僕にとっては最適な入門書になった。


北欧神話はゲームや漫画などに様々な影響を与えたことで有名なので以前から興味があった。今回この本を読んで確かに魅力的な世界観だと思った。
最終的には神々と巨人が戦うことになるのだが、それまでの間にお互い交流があったり、神と巨人が結婚したりするのが面白い。

神々が絶対的な正義という感じではなくて、卑怯なことなどもしているのがこの神話の特徴だと思う。最後の戦いでも神が勝つのではなくて巨人と相討ちになる。ハリウッド映画的な勧善懲悪ではないのだ。

以下、この本で登場したアイテムを備忘録として記しておきたい。

グングニル
神々の父オーディンが持つ槍。地下に住む小人が作ったもので、どんな的もはずさない。

スキードブラドニル
どんな海でも走れてポケットにしまうことができる魔法の船
ミョルニル
小人の鍛冶職人シンドリが作った最高傑作の鎚。トールがこの鎚を使ってヨルムンガンドを倒す。

ブリージンガメン
美しい女神フレイヤが所持する金の首飾り。魔女からもらったもの。

グレイプニル
神々も恐れるオオカミを捕らえるために小人が作った鎖。絹糸のようにつるつるしてやわらかいがやぶくことはできない。

ナグルファル
死人の爪で作られた船。最終戦争の時に巨人たちはこの船に乗って神々のもと攻め込む。

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