『オリエント急行の殺人』 アガサ・クリスティ

感想 ★★★☆☆

ミステリの女王が生み出した名探偵ポアロが活躍する言わずと知れた名作。

ヨーロッパを横断する寝台特急で一人の乗客が殺害される。列車は大雪で立ち往生しており、外部からの侵入は不可。

たまたま乗り合わせたポアロは乗客たちから取り調べをして犯人を推理する。

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感想

事件当時、列車に乗り合わせていたのは国籍も様々な老若男女で、被害者とは何のつながりもない。

しかも全員に完璧なアリバイがあります。

だが、犯人がこの中にいるのは間違いない。

この不可解な状況に好奇心を鷲掴みにされ一気に読めてしまいます。

とても有名な作品なので、本作で使われたトリックのアレンジを、他の作品で見た人も多いと思います。

もし、あまりミステリを読んだことがなくて本作を読んだ場合、驚くこと請け合い。

乗客一人一人から話を聞いていくだけなので、ストーリーとしては単調。

現代の小説では、飽きさせないように要所要所で何らかの出来事があるから、そういう作品に親しんでいる人は、結末までが退屈で古臭く感じるかもしれません。

ミステリファン以外でも知名度が高いため、教養として読むのも良いと思う。雪に閉ざされた東欧の寝台列車というのが、雰囲気があって何とも乙な小説です。

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