超有名なファンタジー小説『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ 

fantasy

感想 ★★☆☆☆

『指輪物語』などと並んでファンタジー小説の傑作として有名な作品。映画『ネバーエンディングストーリー』の原作です。小説は知らなくても映画は知っているという人は多いんじゃないでしょうか。


かくいう僕も映画は観ていますが、原作は未読だったので読んでみました。ファンタジー全開の世界観で惹かれる部分があったにしても、大人となった今読んでもそこまで夢中になることはなかったです。

スポンサーリンク

あらすじと構成

物語は一部と二部に分かれていて、一部ではアトレーユという名の少年が各地を冒険します。このアトレーユの話は本に書かれた物語で、その本を主人公のバスチアンが読むという形で進んで行きます。そして二部ではバスチアンが本の世界に入ってきて、各地を冒険します。

彼らが冒険するのはファンタージエンという異世界で、様々な生き物が住んでいます。ドラゴン、怪物、魔女など本当にいろいろです。そんな世界を冒険する様子はロールプレイングゲームを彷彿とさせます。一部に関しては独特な世界を楽しめる冒険小説という感じ。

スポンサーリンク

ファンタジー小説でありビルドゥングスロマンでもある

二部になると若干趣が異なります。こちらはバスチアンの成長物語ですね。バスチアンは物語の世界に入ると無敵の存在になります。それこそ、今ライトノベルで流行っている異世界転生もののように、向かうところ敵なしの圧倒的な力を持っています。

そんなバスチアンとアトレーユは一緒に旅をするのですが、バスチアンは次第に自分の能力に慢心し天狗になっていきます。友人のアトレーユは忠告するのですが、それを聞こうとしません。

そして遂に対立してしまいます。その結果、バスチアン勢とアトレーユ勢の戦争へと発展する。この辺りの展開は面白かったですね。

正直なところ、各地を旅する話はだんだん飽きてきて斜め読みしてました。やはりこういう風に親友同士が些細なすれ違いから戦いになるというのは、興味を惹かれる展開だと思います。

結末はバスチアンが改心し仲直り。めでたしめでたしで終わるので後味はいいです。児童小説なので当然かもしれませんが。

基本的に子供向けに書かれていると思います。でも、ファンタジーの様々な作品に影響を与えているし、有名な作品なので読んで損はないでしょう。

子供の場合はのめり込むかもしれません。ただちょっと長いのでそこが難点でしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました