内容（「book」データベースより）
密室殺人にとりつかれた男の心の闇、一場面に盛り込まれた連続どんでん返し、不思議な公開捜査番組、姿を見せない最後の客。人気の本格推理作家が明確な意図を持ってみずからの手で精密に組み上げた短編集。謎とトリックと推理の巧みな組み合わせが、人間の深奥にひそむ「ミステリー」を鮮やかに描き出す。
感想 ★★☆☆☆
1995年版『このミステリーがすごい！』で一位に輝いた作品。期待しすぎたせいか読み終わった後のがっかり感が強かった。
それぞれテイストの異なる作品が１０作収められており、どれもそれなりに楽しめるけれど、特に印象に残らない。
何というか、「ふ～ん」としか思わないのだ。
これは僕が期待しすぎたのが原因だろう。はじめから謎解きを楽しむミステリと思わずに、奇妙なテイストの作品集として読んでいたら、評価もまた違ったものになったかもしれません。
ミステリの可能性を模索するような実験的な作品が多かったです。
『密室症候群』、『解決ドミノ倒し』、『不在のお茶会』にはそれが顕著にあらわれています。
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