感想 ★★★★★
脚本を書く時の発想方法などが具体的に書かれていて、アメリカの多くの学校で参考書として使用されているのも納得の一冊でした。ハリウッド映画を例に出しながら具体的な創作方法を説明しています。
名作の有名なシーンを解説するだけでなく、『チャイナタウン』の冒頭シーンの脚本が掲載されていたりするので、脚本がどういうものなのかがわかりやすい。
物語の構造を分析するような形にもなっているため、脚本を書きたい人以外でも面白く読むことができます。
この本を読むと映画を見る時にどこに注目して見ればいいのか、作品の良し悪しをどうやって判断すればいいのかわかるようになります。
映画鑑賞が好きな人は読んで後悔することはないでしょう。
物語の作り方が具体的に書かれています。
重要なのはエンディング、オープニング、プロットポイント1、プロットポイント2で、まずはこの四つをこの順番通りに作ることを勧めています。
そうすると破綻のないストーリーに仕上げることができるらしい。
著者が創作コースで教えていた時の授業の様子が面白かったです。ボストン出身というお題から始まって、最終的には原発問題に取り組む女弁護士というキャラクターが生まれた。
どのようにしてキャラクターとストーリーが出来あがるのかが見られて参考になります。
映画製作のことがわかる有意義な一冊でした。脚本家を目指す人は必読ですね。
コメント