『ドラマ脚本の書き方』  森治美

映像ドラマとオーディオドラマの書き方についてわかりやすく解説している。
この一冊を読めばそれぞれにどのような違いがあるのか理解できるだろう。
脚本を書く際のルールなど、基本的なことを一から解説しているので、これから脚本を書こうと思っている人にはいい入門書になると思う。
 


脚本の形式である《柱》、《ト書き》、《台詞》の書き方には決まりがある。柱と柱の間は一行あける、ト書きを書くときは二字か三字あけてどちらかに統一するなど、体裁についてを例をあげながら丁寧に解説している。
本当にゼロから始めようと思っている方にとっては非常に役に立つ本である。

こういう場面を書くときはこうする、というように具体的な例をだしながら説明しているので、入門書としてはこれ以上ないほど親切な本だ。

ストーリーの創作方法、キャラクターの作り方を学びたいと思っている人にとっては、参考になるようなことはないだろう。 こういった本には必ず書かれているようなこと、ドラマとは葛藤だとか、起承転結について触れているだけである。
書きたい物語はあっても書き方がわからないという人のための本だ。

それと、オーディオドラマに特化した解説をしている点はポイントが高い。オーディオドラマの場合は柱を書かずに音楽や効果音を書くなど、へえと思うことが多かった。
オーディードラマを書きたいと思っている人は本書を読むべきだ。

他の似たような技法書と差別化された良書だと思った。 
 

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