皆様あけましておめでとうございます。
本だけ読んで生活したいと夢想しつつ、仕事に追われる日々を送っている管理人です。
年も明けたことだし、2021年の個人的読書の振り返りをやってみたいと思います。昨年販売の小説でなく、僕が昨年に読んだものですね。
2021振り返り
昨年読んだ長編小説で一番面白かったのは、三津田信三の『忌名の如き贄るもの』ですかね。やはり最後のインパクトが凄かった。
凶器の消失方法が若干、都合良く感じられたのと、刀城言耶シリーズにしては事件自体が地味に感じたため、星四つにしたのですが、今思うと星五つで良かった気もしますね。
シリーズの特徴でもある怖さや不気味さをしっかり感じられて、あの驚きですもんね。まだ読んでない方はおすすめです。
短編では桜田智也の『火事と標本』(『サーチライトと誘蛾灯』内収録)。
こういう芸術家の狂気みたいな意外な動機は大好きです。こちらも一読の価値あり。
尚、どの短編も良質で昆虫をテーマにしている点も面白いです。
あとがき
作家さんでいうなら『屍人荘』シリーズの今村昌弘、『時空旅行者の砂時計』の方丈貴恵が気になりますね。
お二方とも特殊設定で本格ミステリをやっていて、これからどんな物語を見せてくれるのか、楽しみで仕方ない。
昨年も様々なミステリ作品が上梓され、しかもクオリティが高く豊作の年だったと思います。でもあまり読めてないので残念極まりない……
それでは皆様、今年もよろしくお願いします!
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