定番ミステリー小説のおすすめ10選! 国内編

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日本のミステリー小説の話をしている時に、よく耳にする10作品をまとめてみました。定番といわれるものは数多くありますが、その中でも僕が特におすすめしたいものを、独断と偏見で選んでいます。

したがって、選出に偏りはあるけれど、ここにあげた作品はどれもミステリー小説好きなら必ず読んでいるものばかり。

これからミステリーを読み漁ろうと思っている方や、とりあえず有名作だけ読んでおきたい人の目安になると思います。知名度が高いものばかりなので、ネタバレされる可能性も高いです。

なので、早く読んだ方が良いミステリ10選ともいえます。

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『すべてがFになる』森博嗣

第1回メフィスト賞を受賞した著者のデビュー作。トリックが派手で印象的です。人物造形や文章に少々くせがあるので、好みが分かれるかもしれません。

著者の森博嗣は工学博士で理系の人だからか、長音の記号を使っておらず、ミステリーはミステリィと表記してたりします。デビュー作には作家の人となりが色濃く出ているものなので、理系の人は共感できる部分が多いかも? です。

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『向日葵の咲かない夏』道尾秀介

かなり賛否がわかれる作品。若干、否の方が多いような印象。厳密に言うならミステリーと違う気もしますが、知名度は高いし、広義の意味では含まれるため選びました。

読み手によって評価が変わると思います。その違いを楽しむのもまた一興ですかね。

『仮面山荘殺人事件』東野圭吾

近年の東野圭吾はトリックで魅せるというよりも、人物描写や物語の上手さで魅せていると感じます。けれど、初期作品には新本格ばりのトリッキーなものもあって、本作もそういうタイプといえます。

この小説に関してはトリックの意外性よりも、真相が明らかになった後の痛みの方が印象に残っています。それにしても、どのミステリー小説を読んでも一定のレベルをキープしており、尚且つ大量に上梓しているところに、作家としての力量を感じます。

『慟哭』貫井徳郎

こちらも有名な作品。著者のデビュー作です。トリックのみクローズアップされることが多いですが、警察内部の事情や、新興宗教についても丁寧に描かれており、ミステリーとしてだけでなく、単純に読み物としての面白さもあります。もしまだ未読なら絶対読んでおきたい小説ですね。

『星降り山荘の殺人』倉知淳

閉鎖空間で繰り広げられる連続殺人は、ミステリー小説ではお馴染みの設定。僕は読み終わった後、驚くというよりも、こんなやり方もあったのかと感心してしまいました(生粋のミステリー読者からすると簡単らしいですが・・・)。

終盤にいくまでが冗長な気もしますが、そのダラダラとした雰囲気も、この小説の魅力の一つでしょう。連続殺人事件なのに陰鬱な感じは無くて、どこか緩い空気が流れています。キャラクターにも共感が持てます。寒い冬に布団にもぐってのんびり読みたいですね。

『葉桜の季節に君を想うということ』歌野晶午

タイプとしてはハードボイルド小説です。中盤辺りが少し冗長に感じますね。後味は好みがわかれるでしょう。レビューなど調べず、すぐ読むのが正解。ミステリー界隈ではかなり有名な小説なので、その分ネタバレ遭遇率も高め。

『占星術殺人事件』島田荘司

トリックの質でいえばこの中でナンバーワンかもしれません。過去に類例のない独自のものだし、物語としての読み応えもあります。この小説にかける作者の気迫のようなものが行間から溢れ出ています。

ただ、結構長いし陰惨な内容なので、誰にでもおすすめという訳にはいきませんね。

『イニシエーション・ラブ』乾くるみ

このミステリー小説というか、恋愛小説は二回読みたくなる話として有名。これから読もうと思っている方は、レビューなど絶対見ずに、本文に進むことを強くおすすめします。

携帯がない時代の恋愛模様を知ることができる小説。個人的にはこの著者が男だと知った時に一番衝撃を受けました。

『殺戮にいたる病』我孫子武丸

グロテスクな描写が多いサイコホラー小説。グロが苦手な人や、女性が読むには少々きついかもしれません。

逆にそういう作品が好きな人は、大満足すること間違いない。真相を知った際にうめき声をあげてしまったのはこの作品が初めて。サイコホラーといっても、最後にはミステリーを読んだ時の衝撃を味わえます。

(文庫版の笠井潔氏の解説は絶対に先に読んではならない。パラパラとめくるだけでもネタバレが目にはいってしまいます。しかし、その解説というか評論は読んでいて面白いので、読み終わった後でちゃんと読みたい)

『十角館の殺人』綾辻行人

言わずと知れた〝超〟がつくほど有名なミステリー小説。動機や文章表現が弱いとの意見もありますが、これからも読み継がれていくであろう名作に違いありません。

僕はミステリー小説を読み始めた初期にこの小説を読んだので、もの凄く衝撃を受けました。そしてミステリーの世界に本格的に嵌まるきっかけとなった小説です。それから他のミステリーを読み漁り、『そして誰もいなくなった』などの古典に遡っていった感じですね。

あとがき

ここにあげたのは本当に有名なものばかりです。そして真相がわかった時の衝撃も大きい。これからそれを味わえる未読の方が羨ましいですね(笑)。

僕の場合、『十角館の殺人』でミステリー小説の面白さを教わりました。皆さんにとってのそういう小説が見つかることを願っています。

今回は知名度の高さを重視しましたが、僕が個人的に好きな作品は、私的おすすめミステリにまとめています。

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