一気見したいアニメシリーズ『ブラック・ラグーン』

『ブラック・ラグーン』はダークな世界観が人気の作品で、広江礼威の漫画が原作。作品の性質上、グロテスクなシーンも多いため苦手な人にはおすすめしません。

前回紹介したアニメの『サイコパス』が好きな人におすすめ。内容も設定も全然違いますが、事件の陰惨さなどに共通する部分があるので、きっと気に入ると思います。

本作はスタイリッシュでセリフが特徴的。ハリウッド映画を見ていると、相手を罵る汚いセリフや、ウィットに富んだセリフがありますよね。本作はそんなセリフのオンパレードです。

クスッとするようなセリフがあるかと思えば、胸に刺さるようなセリフもあって見ていて楽しい。

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物語の設定

タイの架空の犯罪都市ロアナプラが物語の舞台。ここは無法地帯のような場所で凶悪な犯罪者が集まってきます。そんな街で繰り広げられる犯罪者たちによるアクション作品です。

ドンパチは日常茶飯事で、爆弾やライフルなどの軍事兵器も登場して、もうやりたい放題。そういう意味では爽快感もあって、ハリウッドのアクション映画のようでもあります。

そんな危険な地域に平凡な日本のサラリーマンが出張でやって来る。そしてラグーン商会なる海賊に拉致され、人質にされます。海賊たちは彼の務める企業に身代金を要求するも、会社はそれを拒否。見捨てられてしまうのでした。

海賊たちと行動を共にする内、仲良くなった彼は海賊たちの仲間となり、ロアナプラで生きていくことを決意する。それからロアナプラで発生する様々な事件に関わっていきます。

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主な登場人物

岡島緑朗

本作の主人公で日本の平凡なサラリーマン。ロックという相性で呼ばれています。

レヴィ
レヴィ

ヒロインというより主人公と言っていい存在。アメリカ出身の中国人でずっと裏社会で生きて来た。トゥーハンド(二丁拳銃)の異名を取り、銃の腕は折り紙付き。明るく勝ち気な性格で、時折見せる胡乱な表情が印象的なキャラ。

ダッチ
ダッチ

ラグーン商会のまとめ役。冷静沈着な元軍人で皆から信頼されている。

ベニー
ベニー

コンピューターやメカに強いユダヤ系アメリカ人のハッカー。性格は陽気で常にひょうひょうとしている。

バラライカ
バラライカ

ソ連軍出身のロシア人。ホテル・モスクワという組織の大幹部で皆から恐れられている。ラグーン商会とも仲が良い。

おすすめエピソード

本作は全二十四話です。正直言ってあまり面白くない話もあるのですが、抜群に面白いエピソードがあるので、それ目当てに見るのもありだと思います。

最強のメイドの話と、双子の殺人鬼の話は一見の価値あり。ヤクザ編も面白いのですが、個人的には最後に少し不満があります。ネタバレになるので詳細は控えますが、あの二人を対決させる必要があったのか、と疑問に思います。

まあ対決するのはいいとして、そのままフェードアウトさせるのはもったいない気がしました。良いキャラだったので違うやり方もあったんじゃないかなあと。

ロアナプラに行かせるのが一番だったと思うし、なんならラグーン商会の一員になってもよかったと思う。

メイド編

メイド

メイドの話は思いっきり簡単に言うとターミネーター2のような感じ。こんな容姿の鬼強メイドがロックたちを執拗に追いかけます。

そのハチャメチャぶり、ドタバタ劇が面白いし、銃をぶっ放しまくるのでハリウッド映画のような爽快感があります。メイドのキャラが立っているし、アクションシーンも楽しい。おすすめのエピソード。

双子編

双子

双子の話は結構グロいです。感情を持たない幼い双子の殺し屋が、ロアナプラを舞台に暴れ回ります。手当たり次第に殺し回り、ロアナプラを血の海に変えます。

それまで均衡を保っていた各勢力の関係も危うくなり、双子に懸賞金が掛けられると、賞金稼ぎも集まって来て、街は混沌とした状態に陥る。それでも双子の犯行は止まらず、ホテル・モスクワの幹部バラライカの命を狙う。

このエピソードはホラー映画好きの人に特におすすめ。『saw』や『ホステル』なんかの痛い系のホラーですね。この双子編のグロシーンも印象的なので、その手の映画が好きな人は見ていて損はないでしょう。

もちろんホラー好き以外の人も楽しめます。グロだけではなくストーリーも印象に残る。この双子がどうしてこんな風になってしまったのか、その理由には哀しみがありますし、主人公のロックが葛藤するように、見ているこちらも考えさせられます。

というのも、このエピソードの着想になっているのが、ルーマニアで実際に起きた孤児問題なのです。こういう実際にあった話が元になっていると非常に興味を惹かれます。

東欧のルーマニアもかつては社会主義で、ソ連に翻弄された国でもあります。独裁者が誕生し、いろいろな問題が起こりました。

そんなルーマニア出身の双子が、ソ連のバラライカを狙うというの構図に、いろいろ示唆するところが有るような気がして、興味深い。ただグロいだけじゃなくて、ストーリーとしても一件の価値あり。

あとがき

以上のように面白いエピソードがあるので、アクションやバイオレンスが好きな人には強くおすすめします。最初はギクシャクしていたロックとレヴィの関係が、徐々に親密になっていく過程もいい。

これは映画にはない良さですね。長期連載ならでは面白さ。二人のやり取りにはギャグっぽいところがあって、ダークな世界観のいいアクセントになっています。

無法地帯で巻き起きる様々な事件を描いたアニメ『ブラックラグーン』。イッキ見したいおすすめ作品です。

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